向き癖に隠れた病気
向き癖やそれに伴った頭の多少の変形は、
基本的に無治療でも大丈夫な場合がほとんどです。
しかし、中には非常にまれですが、頭骸骨縫合の早期癒合による変形が
隠れている場合があります。
赤ちゃんの頭蓋骨は大人と異なり、何枚かの骨に分かれており、
ちょうど柔らかい脳の表面に何枚かの骨が、
島の様に浮いているような状態になっています。
その骨と骨とのつなぎ目を頭蓋骨縫合と呼びます。
乳児期は、生後1年で約2倍の大きさになるほど、
脳が急速に拡大する時期です。
頭蓋骨は、この縫合部分を広げながら拡大することで
急速に成長する脳に合わせて大きくなっていきます。
そして次第にこの縫合部分が癒合し、
強固な頭蓋骨ができあがってくるのです。
しかし、何らかの原因により、頭蓋骨の骨化が通常よりも
早期におこって縫合部が固く癒合すると、
頭蓋骨の正常な発育が阻害されるため「頭蓋が狭くなる」、
「頭蓋骨が変形する」等の変化が生じます。
このような症状を、頭蓋縫合早期癒合症といい、
1万人に1~5人の割合で発生すると考えられています。
別名、狭頭症とも呼ばれ、主に乳幼児期や小児期に診断され、
治療には手術が必要になります。
睡眠時の頭の向きに関係なく後頭部の片側が平らで
いびつさが進行してくる場合などは、
専門の形成外科や小児脳神経外科を受診した方がよいでしょう。