乳児期に見られる自閉症のサイン
自閉症児の親が子育てを振り返ると、子供が小さい頃に感じていたことには
共通性があり、それが自閉症の特徴であることがわかっています。
赤ちゃんの頃には、「あまり泣かない」、「あやしても反応が乏しい」、
「かまわれるのを嫌がった」、「おとなしく育てやすいと感じた」などの
特徴がみられます。
しかし、「他の子と比べてちょっと気難しいだけ」とか
「個性の範囲」と受け止めて、見守りながら子育てをしている場合が
多いようです。
子供が2歳前後になると、単語が出てくるようになりますが、
そのくらいの年齢になっても言葉が出てこないことがあったり、
また、視線を合わせず、親の呼びかけにも答えないことがあるため、
親は不安を感じるようになります。
だんだん友達と遊ぶようになる3歳を過ぎても、
友達に関心を示さずに一人で遊んだり、集団のルールに合わせることが
できないためにトラブルになるなど、障害が目立ちはじめます。
これらのことから、子供の障害に気がつくのは3~5歳頃というのが
一般的です。
まれに1歳程度で自閉症と判断されることもありますが、多くの場合、
子供の成長は個人差が大きく、正常な発達との差が認められる年齢に達する
幼児期にならないとはっきりした判断がつかないと言われています。
特徴に気が付いたら、児童精神科などの専門医を受診し、
判断を仰ぐことも必要ですが、この場合、自閉症かどうかの診断を
下すことだけが目的ではありません。
自閉症の子供は、生きづらさを強く感じていることがわかっていますので、
もしも自閉症であるならば、子供にとってどんな助けが必要であるかを
親が知ることが大切であると言われています。