自閉症の診断基準
かつで自閉症の診断には、「自閉的印象の有無」という診断する人の主観が
大きく作用する方法が取られてきましたが、神経科学分野における
研究領域の広がりや、電子機器の発達によって、客観的な診断基準ができ、
それに基づいてさらに研究が進められるようになってきました。
自閉症の診断基準
≪1≫全体的な精神発達に相応しない社会的相互関係の発達の質的異常
・他人への関心が乏しい
・視線が合わない
・他人への共感が欠如する
・関わられることを嫌がる
・模倣あるいは社会性のある遊びの欠如あるいは異常
≪2≫言語を含むコミュニケーション能力の発達の質的異常
・喃語、ジェスチャー、指差しの発達の遅れ
・話し言葉の発達の障害、反響言語の存在する時期が長いこと
≪3≫反復的または常同的な行動
・横目を使って見る、手をひらひらさせる、身体をゆする、ぐるぐる回る
・執着的な行動、興味および活動パターン(物のにおいを嗅ぐ、感触を楽しむ、
回転運動を好む、特定の物を持つことに執着する、習慣などの些細な変化に対する抵抗、
発展性の乏しい遊びの反復)
≪1≫~≪3≫に示す3領域の障害あるいは異常行動に該当するものが、すべて
3歳以前から存在する。
もしも自閉症ならば、普通の子供ならばひとりでに覚えてしまうようなことも、
情報に手を加えて、入りやすい形にしてあげなければ身につけていくことは
困難です。
これらの診断基準は、障害を明らかにするだけではなく、その先にある適切かつ
早期の療育開始が目的といえます。