自閉症スペクトラム
近年、自閉症を単独の障害として見るのではなく、ほかの発達障害を含めて
大きな枠組みの中でとらえる考え方が出てきました。
それを「自閉症スペクトラム」といいます。
スペクトラムとは「連続体」という意味で、自閉症や自閉症と関連のある
発達障害を、重なり合う連続したものとして扱うのが特徴です。
自閉症とその他の発達障害には似ている部分がたくさんあり、
事実、複数の障害を合併することも少なくないため
それを区別する診断はとても難しいと言われています。
また、同じ自閉症でも障害の程度によって大きな違いが見られるため
画一的な方法では対応しきれないのが現実です。
「自閉症スペクトラム」という考え方は障害名にこだわることなく、
一人ひとりに表れている特性を観察し、それをもとにきめ細やかなサポートを
柔軟に提供することを可能にしています。
発達に偏りがある自閉症の子供でも、適切な環境で療育(治療教育)を
受けることによって大きく成長発達し、すぐれた能力や長所を伸ばしていくことも
可能であると言われています。
自閉症の子供が社会の中で健康で幸せに暮らしていくためにも
周囲の理解と子供の特性に合った温かいサポートによって
子供の発達をいかに促していくかが、大変重要であると言えます。
