自閉症とは
自閉症は、その名称から自分の世界に閉じこもる心の病気や引きこもりと
勘違いされますが、まったくの誤りです。
正しくは、生まれつきの障害であり、脳の機能の何らかの先天的不全に
よるものだということです。
自閉症が紹介されたのは1943年のことですが、原因がよくわからなかったために
親の育て方、本人の性格、生活環境などのせいにされることが多く、
親たちの方も、自分たちのしつけや愛情の注ぎ方に問題があるのではないかと
悩み苦しんできました。
その後の研究や観察の結果、自閉症は生まれながらの障害であり、
親の育て方や本人の性格とは無関係であることが確認されました。
自閉症特有の症状は、中枢神経系の機能障害により発現するとみられています。
中枢神経系とは脳と脊髄を結んでいる神経のことで、言葉、音、味、痛み、温度など
あらゆる情報を受け取り、それに応じた指令を全身の各部位に送って、
行動や生命維持のコントロールを行っています。
しかし、自閉症者はこの中枢神経系がうまく協調的に働かないため、
脳と体の各部の情報交換がスムーズにいかないことから、
「うまく会話ができない」
「心地よいと感じる音でも嫌がる」
「同じ味のものばかり食べ続ける」
「痛みに鈍感でひどい怪我でも平然としている」
「温度に対する感覚が鈍く、暑いのにセーターを着込む」
などの行動特性があわれると考えられています。
現在も自閉症に関する正しい知識が広まっているとは言えず、
いまだに誤解や偏見が少なくないようです。
正しい認識が大切です。