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2009年12月 アーカイブ

2009年12月16日

エルブ麻痺とは?

エルブ麻痺は、耳にする機会が少ない麻痺のうちの

ひとつではないでしょうか。

 

エルブ麻痺とは、腕神経叢麻痺(わんしんけいそうまひ)

といわれ、分娩麻痺のひとつとされています。

 

分娩時に腕の神経が損傷を受け生じた麻痺が

エルブ麻痺なのです。

 

腕神経叢は頸髄(けいずい)から胸髄(きょうずい)上部にかけての

脊髄神経根で形成されていて、そこから腕神経が

胸に向かって伸びています。

 

分娩時に頸部が側方に過剰に引き延ばされることにより、

腕神経叢に損傷がおこります、

これが原因となって、麻痺がおこるのです。

 

損傷の受け方としては、神経が完全に断裂したものと、

神経が引き伸ばされたことによるものの2種類に

大きく分けられます。

 

発生頻度は比較的高く、0.2~0.5%の割合で

発生するといわれています。

 

エルブ麻痺

2009年12月20日

エルブ麻痺の症状

腕神経叢(わんしんけいそう)のどこに損傷を受けたかによって

呼ばれ方が違ってきます。

 

エルブ麻痺は、損傷を受けた場所が上位型のことをいいます。

そのほかには、下位型をクルンプケ麻痺と全型に分けられています。

 

上位型であるエルブ麻痺の症状は、

ひじや肩を動かすことができず、腕全体が”だらり”とした

感じになります。

しかし、指を握ることはできます。

 

下位型であるクルンプケ麻痺は、ひじや肩を動かすことはできますが、

指を動かすことができなくなります。

全型では、ひじ、肩、指のいずれも動かすことができません。

 

横隔膜神経の近くにあるため、まれに横隔膜の麻痺を

伴うこともあるようです。

その場合には、呼吸数の増加や呼吸困難、

チアノーゼが見られるとされています。

 

エルブ麻痺

2009年12月26日

エルブ麻痺の治療

エルブ麻痺は、MRI検査で神経根の残裂が証明されることが

あるそうなのですが、ほとんどの場合は症状から

診断されているそうです。

 

エルブ麻痺と診断されたら、最初の1~2週間は

腕の安静を保ちます。

その後、関節の拘縮(こうしゅく)(変形して硬くなること)を

防ぐために、リハビリテーションを開始します。

 

多くの場合は3~4か月ほどで完全に回復するそうですが、

神経の完全断絶の場合には回復するのは難しいそうです。

そのため、手術によって神経を修復することが

必要となるでしょう。

 

生後3か月で手首を曲げられない場合、

または生後6か月でひじを曲げられない場合は

手術をするほうがよいと判断する医師が多いそうです。

 

子供の腕の動きが気になった場合、

小児科や整形外科にかかり、診断をしてもらうことを

お勧めします。

 

エルブ麻痺

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