原始反射のひとつ「モロー反射」
出生直後から首がすわる6か月ころまで見られるモロー反射。
赤ちゃんの顔を正面に向け状態を少し起こした後、
頭を急に落とすように動かします。
すると赤ちゃんは両腕を大きく伸ばし”ばんざい”をするように広げた後、
ゆっくりと何かに抱きつくように抱え込む動作をします。
この一連の動作がモロー反射です。
赤ちゃんは、生まれてから1~2歳までの間に
発達段階に応じて様々な種類の反射を発現させたり、
消失したりを繰り返していきます。
その中でも「原始反射」は赤ちゃん特有の反射。
生後すぐから現れて、月齢の経過によってだんだんと消えていきます。
原始反射のひとつがモロー反射なのです。
その昔は、赤ちゃんが驚いたときにお母さんにしがみつくという点に
その役割があると考えられてきましたが、
現在ではモロー反射には特に役割はないけれども、
首のすわりに従って消えていくことから、乳児早期の神経発達の
観察ポイントとされています。
たとえばモロー反射は左右対称に見られます。
しかし赤ちゃんの上腕神経に麻痺がおこった場合、
麻痺の起こった側だけ反射がでません。
反応の仕方によって、神経系統の病気発見につながるのです。
モロー反射は大きな音や、非日常生活の刺激があったときにみられます。
夜の冷たい空気や、冷たい手で赤ちゃんの体に触ったり、
時折足をピクピクさせるなどでもモロー反射がみられます。
