誤飲による鉛中毒
2009年7月に、水槽の中に入れると金魚が泳いでいるように見える飾りセットの鉛を、
1歳の女児が誤飲する事故が発生しました。
幸い胃内の滞留時間が短く、鉛中毒には至らなかったものの、乳幼児の場合、
中枢神経系への影響も無視できず大変危険であるとの注意喚起が、
国民生活センターよりなされました。
乳幼児の誤飲による鉛中毒の危険性については、2004年に米国で景品のブレスレットを
誤飲した幼児が鉛中毒により死亡したという事故をきっかけに、日本でも水や土壌・大気などの
生活や労働環境、食品や食器類など口にする可能性のあるもの、子ども用の玩具における
鉛使用が規制されるようになりました。
しかし、口にするという前提のない生活雑貨には規制がなく、また多くの雑貨品には
素材表示がないため、気づかないまま鉛が使用されているものを乳幼児が触れる可能性が
残っています。
そのため、国民生活センターでは、事業者に対し、日常生活において乳幼児や子供が
手にする可能性がある身の回り製品への鉛の使用はできるだけ控え、鉛を含む製品には、
含有する旨を表記するとともに、万が一誤飲をしても鉛が溶出しにくいような
安全確保を図るよう要望しています。
また、消費者に対しても、鉛の表示がある身の回りの製品や、鉛の有無が判別できない
金属製品の取り扱いや管理には十分注意し、鉛や金属製品を誤飲したと思われる場合には
早急に医師を受診し、念のため鉛含有の可能性を想定した検査を依頼することを
勧めています。