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2009年07月 アーカイブ

2009年07月17日

虐待と児童養護施設

親と離れて児童養護施設などで暮らす子供たち。

 

児童養護施設とは、児童福祉法に基づき親の死亡や経済的理由など、

親と暮らすことができない子供たちが生活する場所で、

全国に565か所あります。

 

保育士や児童指導員などがケアにあたっていて、

退所した子供たちの自立援助や相談も担っています。

入所児童の平均年齢は10.6歳、平均入所期間は4年7か月

という調査結果が出ています。

 

管轄下にある厚生労働省では、児童養護施設入所児童等調査を

5年ごとに行っていますが、虐待が社会問題になっている2009年、

初めて虐待経験調査を行いました。

 

今回の調査において、約50%の同所入所児童が

保護者らに虐待を受けた経験があることが分かりました。

 

2008年2月1日現在、里親委託や入所している児童は

全国で4万1602人。

5年前、2003年の前回調査よりも3284人増えており、

調査開始以来初めて4万人を超えました。

 

このうち暴力や育児放棄(ネグレスト)といった虐待を受けた

経験のある子供は約2万1000人いたそうです。

 

社会問題

児童養護施設入所児童への心のケア

児童養護施設には、いくつかの種類があります。

 

入所者が最も多いのは、心理療養の必要度が高い子供が入る

情緒障害児短期治療施設で72%。

 

そのほか多い順に、飛行児童のための児童自立支援施設が66%、

2~18歳が暮らす児童養護施設が53%、

0~1歳を養育する乳児院と里親家族がそれぞれ32%とされています。

 

里親委託や入所の直接の理由で最も多いのが虐待。

前回より5.5ポイント増え33.9%。

そのほか母親の精神疾患や行方不明、経済的理由などが

入所理由のウェイトを占めています。

 

現在の見えない社会問題が大きく反映されているように感じてなりません。

 

また、障害のある子供の入所が前回よりも大きく増えており、

4人に1人の割合を占めています。

障害のある場合、養育の負担が大きくなり、

虐待につながる可能性があるとの指摘もあります。

 

虐待を受けた子供は、心に大きな傷を負っています。

そのため、周囲の人々とうまく関係を築くことが難しかったり、

施設職員をわざと怒らせるような言動をとることが多いそうです。

 

身体に受けた傷は、月日が経てば治癒するでしょう。

しかし、心に受けた傷は癒えることはありません。

 

このような子供たちのために、今求められているのは、

専門的な援助、そして何よりも親の愛情なのではないのでしょうか。

 

社会問題

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